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門徒会が辺おじさんを殺した

2016-12-08 ソース:kaiwind.com 作者:海口風

王大おばさんの事になると、我々の所では誰でも知っている事だが、夫の死後王大おばさんは復活騒ぎを起こし、一夜にして“有名人”となり、近所のどの家でも食事後の笑い話となった。

王大おばさんの本名は王大芬、河北省任丘市の人で、今年既に72歳。性格は善良で率直、夫の辺久生と仕事に精を出し、一男一女を養育して既に独立、生活は平凡で幸福であった。

2009年7月久生おじさんは脳梗塞不随で床に伏したが、王大おばさんと二人の子供が面倒を見て3ヶ月後ようやく回復してきた。年末、同じ村の張佩環がやって来て、“福音”が来たので、王大おばさんに対し、主の福音に接し、三贖キリストの教え通りにすれば、病気が治るだけでなく、死人も生き返る、と言い、三贖キリストが病気を治癒した多くの奇跡を話した、王大おばさんはこれを聞き、藁をも縋る思いで望みをかけた。

その後、王大おばさんは要求通り家には紅十字会の旗を貼り付け、『閃光的霊程』、『慈祥母愛』といった“門徒会”の書物を毎日学習し、毎晩白いタオルを頭にかぶせて、“三贖主”が夫と家族に福を賜うよう祈り、張佩環の指導の下、村の数人のおばあさんと一緒に“道を学び、霊歌を歌い、証しをたてた”。

三贖キリストを信奉してから、王大おばさんは夫を連れて定期的に病院に行かなくなり、薬も飲ませず、最少の健康トレーニングもしなくなり、一心に三贖キリストが夫の病気を治してくれるよう期待していた。息子とその嫁は状況を知ると不安を覚え、母親に対し定期的に夫を病院に連れて行って検査を受けるよう勧めたが、王大おばさんは聞き入れず、“お前のお父さんが病気になったのは本人に罪があるからで、私が真面目に祈って神のお許しが得られればお父さんの病気は必ず良くなる。”と言った。母親がこれだけ拘り、父親もその時は何でもなかったので、二人もそれ以上は頑張らなかった。

 

2010年秋、王大おばさんは夫の病状が好転しそうにないので、張佩環に話しを聞きに行ったが、張は王大おばさんが三贖キリストに対して誠意が足りず、神が満足していない、と答えたので、帰って来てから王大おばさんはいろいろ考えた挙句それもそうだと思った。というのは自分は平素要求通りに“生命の糧(かて)”を食べていないし、夫と毎日食べる量は“2両の糧(かて)”という標準を遥かに超えている、これでは三贖キリストが満足しない訳である。それ以降、王大おばさんは厳しく標準通りに食事を作り、夫にもそうさせて、こうすれば自分達の霊性が高まり、三贖キリストも祝福してくれると考えたのである。

2011年春、不幸な事が起こった。長期間薬を飲まず病気を放置し、加えて栄養不良のため、久生おじさんは脳梗塞を再発したが、王大おばさんは息子にそれを告げず、張佩環を呼んで来て相談した。張はこの村で三贖キリストを信奉している者全員を集めて久生おじさんに祈り、おばあさんは白いタオルをかぶって十字旗の下に跪き、必死に三贖キリストの救いを求めたが、数時間が経って久生おじさんの呼吸はどんどん弱くなり、仕方なく王大おばさんは状況を息子に伝え、病院に到着した時は既に手遅れであった。

でたらめな状況はまだ続き、久生おじさんの出棺の時にも王大おばさんは仲間のおばあさんと一緒に三贖キリストに祈りを続け、有りもしない“三贖主”が久生おじさんを復活させ奇跡を起こすよう望んだが結局奇跡は起きなかった。

既に5年が経ち、現在の王大おばさんは我々の何人かの反邪教ボランティアの支援により邪教“門徒会”から抜け出た。但し以前の事を提起する毎に、王大おばさんは自分の無知愚昧が夫を殺してしまった、と後悔し、こうした痛ましい事件が邪教に陶酔している人達を目覚めさせ、二度と類似の悲劇が起きないよう希望している。

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