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地下鉄建設ブームを迎える中国、今年の投資総額は3000億元に

2015-07-08 ソース:news.cn

  

 

中国の国家発展改革委員会(発改委)の李朴民秘書長が先ほど開かれた記者会見で発表した情報によると、国家発改委は都市レール交通、現代物流、新興産業、製造業の核心的競争力の強化という、4つの大規模総合プロジェクトを近く実施する。そのうち都市レール交通は大規模な投資となり、レール交通設備製造業の発展を促すほか、都市部の雇用を促進し、経済を力強くけん引することになる。

地下鉄1キロ当たり、60人分の雇用を創出できるとされる。都市に1本の地下鉄を建設することで、約2000人規模の大企業相当の雇用が創出されることになる。今年の年末までに、中国の都市レール交通運行距離は約3500キロに達する見通しだ。第13次五カ年改革期間(2016 2020年)にさらに2000キロ以上の地下鉄が追加されば、十数万人分の雇用が創出される。

 

北京と上海の地下鉄営業距離、世界1 2位を占める 

発改委基礎司の李国勇巡視員によると、中国の39都市が国務院の批准を経て地下鉄を建設しており、計画中の総延長は7300キロ以上に達する。都市レール交通が開通している都市は現時点で22に達し、営業距離は2764キロ。北京と上海の営業距離はいずれも500キロを超え、営業規模で世界1 2位となっている。2020年までに、地下鉄が開通する都市が約50に達する見通しだ。

発改委の李朴民秘書長は、「全国都市レール交通業界は2014年に2857億元の投資を終えた。2015年は3000億元に達し、昨年の水準を上回る見通しだ。2020年までに、北京、上海、広州、深センなどの都市で、整ったレール交通ネットワークが建設される。南京、重慶、武漢、成都などの都市でレール交通の基本的なネットワークが建設される。南通、石家荘、蘭州などの都市でレール交通中核線が建設される。その他の都市のレール交通の建設も加速される」と話した。

 

北京 唐山の都市間鉄道が年内着工へ 

レール交通には巨額の投資が必要だ。1キロ当たりのコストは5億元から7 8億元に膨れ上がっており、北京では10億元に達するほどだ。北京地下鉄16号線の場合は、12億元に達する。地方財政収入が伸び悩む中、これほど巨額の資金をいかに確保するのだろうか?

李巡視員によると、レール交通の建設費と運行コストが高額であることから、都市レール交通の建設にはハードルが存在する。国務院の2003年の関連文書によると、都市のGDPが1000億元以上、財政収入が100億元以上、市街地の人口が300万人以上、予測される乗客数が1キロ当たり3万人以上に達しなければ、地下鉄を建設できない。発改委は政府に対して官民パートナーシップ(PPP)を勧めている。またレール交通企業に対しては、社債を発行し資金調達ルートを切り開くよう促している。

 

北京 瀋陽、フフホト 張家口、北京 張家口の高速鉄道の建設が加速されている。北京新空港の建設に合わせ、北京 霸州の高速鉄道も今年建設を開始する。新たな北京 天津 河北共同発展の要求によると、今年はさらに北京 唐山の350キロの都市間鉄道も着工される。

北京 天津 河北のレール交通は、2020年までに1500キロ前後に達する見通しだ。そのうち最も注目されているのは北京市のレール交通で、発改委は730キロの建設許可を出しており、さらに200キロ以上追加される。2020年には、1000キロ前後に達するだろう。これによって北京市の交通渋滞問題が大幅に改善される。

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